オープンソースPLM Aras Innovator

ついにオープンソースの本格PLMが登場しましたね。

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サポートサービスを提供しているプログレスパートナーズさんのページには Blog もあります。


ただ、PLMシステムは高価なので、いろいろな部門に導入することができませんでした。
そのジレンマを解決するために弊社が手掛け始めたのが、
オープンソースPLMのAras Innovatorです。
http://www.progresspartners.jp/blog/2009/04/plm.html


現在市場に出ているどのPLM製品でもCEを実現する機能は備わっています。
しかし、多くの部門を巻き込んだCEを実現している企業はまだまだ少数です。
答えは費用がかかりすぎるからです。
http://www.progresspartners.jp/blog/2009/04/plm-1.html

どちらも激しく同意です! 仕事でプロプライエタリのPLM(PDM)パッケージの導入をやってきましたが、部門を超えて情報共有の成果を出そうと思うと、ライセンスの壁にぶち当たるんですよね。

結局、「出図システム」とか「設計情報共有システム」とかなんとか銘打った、PLMパッケージではない別システムをあわせて構築するというムダなことを私もやってきました。

素晴らしい思想と思います。応援しています!



そこでオープンソースであればベンダーに頼らずとも自分たちだけでソースコードにアクセスできるから、工場のような現場の改善活動と一緒に、細かな修正をしやすいだろう、という考えだったのだ。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20090528/196009/

この考えにも共感します。製造業の会社が自分でIT技術を保持して、細かく修正をしていくというのはとても「贅沢」なことではあります。ただ、多くの会社で、「何から何までシステムは外注」というやり方は行き過ぎと考えてきているように思います。では、色々あるシステムの中で何を外注し何を内製するか。一般論としては、会社毎の差異が比較的少ない「会計」のようなシステムは安価にパッケージを使い外注すべきで、設計のような他社との差別化の源泉であるコア・コンピタンス業務は内製して日々カイゼンをしていくのが良い考えと思います。


と、べた褒めをしてみましたが、ちょっと気になる点も。
「オープンソースPLMソリューション Aras Innovator」というオー… - 人力検索はてな
で質問もしてみましたが、現在Aras Innovatorのソースコードは公開されていないように思われます。

まだ私が(米Aras社のページを)ちゃんと見れていないだけかもしれませんが、オープンソースを名乗るからにはソースは入手できるべきですよね。
こちらは機会があったら問い合わせてみたいと思います。